出会ひはさう
草と血の匂ひが混じつた
あの小高ひ草原だつた
我と我とかなむやから
風の吹くまま
生きてきた
さうだ
彼はまるで陽のやうで
明るく私を照らしたのだ
見つめあふこと
数秒間
彼は警戒していたのだろふ
そのやひばを剥ひて
今にも飛び掛かつてきさうで
されはまるで
一言で言ゐ現すば
゙虎゙だつた
この世を無情に生きる
虎だつた
だから私は言つたのさ
そんな虎に言つたのさ
(嗚呼、手合ひになれや)
とな
左手に
茅花を掲げて
茅花を捧ぐ
反りを打ち 佇まひてや 嶺を立ち
手合ひになれやと 茅花を捧ぐ
出会ひは突然
しかしまあいのふへよ、
君はあの日
あの血に染まつた草原で
何をしていたのやら
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