木陰になつた
大木の影へと身を隠し
つまらなひ事で
分かちあひ
ずつと一緒に
居たかのやうな錯覚へと
私を引き込んだ
それもきつといのふへは
分かつていた事なんだらう
彼はなんぞ
面白ひ人であらうか
しかしな、たまにな
彼が見せるあの表情
されが忘れられなひのだ
影を抱ひて
笑ふんだ
とても刹那に切なく
笑ふんだ
私はなすすべもなく
ただただ彼を引き寄せて
ゐてやることしか
できなひのだ
無力な私を
彼はどう思ふであらうか
消え失す君に
透き影に 消え失す君に 言い扱ふ
過ぐる昔は さらさらと来経
辛ひことは全部
飲み込むでや
だからどうか
笑つてくれ
←