更に言へば
いのふへは、
汝にしても目に止まり
それが引き付けるのだ

不幸も幸福も
すべて彼は引き付ける

迷惑とは思わずとも
されが心地よかつた
私が生きる
存在理由が確かめらるる



百合は揺れ
彼を包んだ



みだれよごれた天から
百合は降つてくる

それは彼を包む


凜としたその表情に
おもはず涙した

止まらない涙と同様
ゐつかすぐにでも
消え失せよう彼を
失ゐたくなひと


黒い渦が巻く


彼は騎羅におとらん
その立ち様で
多くの人間を魅了した







百合のにほいで


目に停まる 綺羅にもおとらむ その姿
百合のにほひで おどろかされぬ








何が多ゐかつて、
1番多ゐのは
いのふえへの嫉妬心



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