専ら電子機械から始まった其れに最初は何の意味もなかった。
あるとすれば、寂しいというそれだけの心内環境を満たす為の行為に没頭していただけだ。
初めは愛なんてなかったのかもしれない。いつから芽生え育まれたか、わからない。
得体の知らないものに捕らわれた様に私は貴方に酔った。
頭と心臓がリンクされてそして何かで覆いつくされる毎日。
それでもすぐに急速に仲は深まるものだから、面白い。

やっぱりにんげんっておもしろい。


「そやなァ、結婚、するかァ?」


口約束にしてはかなりの重さだったと思う。
それでも私はその言葉に満たされる。
心が、体が、貴方とひとつになりたいと悲鳴をあげていた調度その時だったから尚更。
言葉3秒足らずで返事をした私に貴方は笑みを浮かべた。

「もちっと、考えんと、あかんのちゃうか?」
「いいの、マサと一緒に居たい」
「そうか・・・ほな、結婚式、挙げんとあかんなァ」

繋いだ右手が暖かいのは貴方が生きている証拠。
血が、肉が、通っている証拠。
引き裂けばあふれる生。等身大の貴方を殺したらどうなるんだろう。
幸せな会話と裏腹に私の裏側で繰り広げられる大災害。

「オマエと出会ったの、いつや?」
「・・・さぁ?忘れた」
「冷たい奴やなァ」
「今更」
「はは、オマエのそんな所に惚れたんや」

いつから私はこんなになってしまったんだろう。
可哀想な私。
どうすることもできない私。
だけどそれだけで貴方がいるだけで満たされてる私。
貴方中心で世界が回っていると気づいた時、私の身の回りにあるいろんなものが音を立てずに崩れていくのが分かった。
大概の事はすべてやれた。
ただできなかったことは貴方を忘れるということ。
自問自答。
繰り返されるループ。
終わることのない永遠。
運命と呼ぶには少し黒すぎる。
サヨナラベイベー。
明日も私は貴方に恋をする。




パックエイジエンド

     〜す流ー ゐズ 身ー〜


(090925)

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