悲しみは消えない。 幾千の悲しみが今でもどこかで渦巻く。 自分自身はそれに気づいてなくても確実にそれは着々と計画を遂行している。 ずっと昔に起こったことで今の自分には何ら関係のないことなのかもしれないけどそれでもあの日あの時の情景がまぶたの裏に浮かぶのは何故だ。 そして言うんだ。
「待て!!」
孤独でもいい。 むしろ孤独の方がいい。独りでいい。そっちのほうが楽だ。 なぁ、忘れてはいけない何か、どこに置いてきたんだ。どこにあるんだ? 見つけるまでは抜け出せない。闇が追ってくる。追ってくる。追ってくる。追ってくる。
「止まれ!そこを止まれ!」
さよならとか言えないで、ただ闇に蝕む君を見つめた。 鼓動が早い。全身の血がざわざわと音を立てて警告を出している。 この胸を焦がして、一体何処に行くんだ。止まれるもんならとっくに止まってる。止まれないのは自分自身がそれを望むからだ。 指先に何かが触れたと思ったらそれはひどく冷たいものだった。
「早く消えてしまえ!」
愛が無かったんだ。 鮮やかな景色さえもくすむ。次第に視界が覆われて、完全に見えなくなった。 あんなに鮮やかだったのに、と昔の面影の欠片も無い景色をただ歩いた。 さっきの冷たいものは少しずつ上に這い上がってきてやがて、首に触れた。
「ほら、こうすればいい」
最愛の友だったか、あれは。 嗚呼、もう眠らせて。これ以上歪んだものを見たくないんだ。 願った途端に冷たいものは、魚のように砕け散って粉々になった。
「終わった!終わった!あははははははは!!」
消えない痛みに押しつぶされて、 枯れない思いと一緒に、 其れは月と夢となって消えた。
distortion
And I still live.
Distortion is other nobody.So just me.And I continue drifting. (080330)
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